新リンパ浮腫研修は、医師、看護師、理学療法士、作業療法士の医療スタッフがチームとしてリンパ浮腫の予防や治療に関する取り組みを実施する上で必要な基礎知識を習得することを目的としています。この研修はリンパ浮腫委員会で決定した『専門的なリンパ浮腫研修に関する教育要綱』に沿って医療専門職に向けてリンパ浮腫の理解と適切な指導のため、国際リンパ学会より推奨されている座学(45時間以上)の大部分が習得できる内容となっています。
研修の様子

新リンパ浮腫研修受講者専用ページ

お知らせ

 

 

2020年度 新リンパ浮腫研修 募集要項

現在お申込みの受付はしていません

※ info@lpc-kenshu.com からのメールを必ず受信できるよう指定受信設定をしていただくか受信拒否設定等を解除してからお申込みください

2020年度第1回新リンパ浮腫研修

12月24日(木)受付終了しました。お申込みありがとうございました。
※お申込み直後に「お申込み完了のお知らせ」メールが届いていない方は
お申込みが完了していません。必ず下記までお電話ください。

お問い合わせ TEL:03-3265-1907(受付時間:平日9:00~17:00)
募集対象回 2020年度 第1回 新リンパ浮腫研修
研修日程 2021年3月13日(土)   Step1 1日目
2021年3月14日(日)   Step1 2日目
2021年4月17日(土)   Step2 1日目
2021年4月18日(日)   Step2 2日目
修了試験   2021年5月15日(土)
方  法 ・講義はオンライン配信 ※一部の講義はZoomウェビナーで行います
・修了試験の実施方法は検討中
※詳細については決定次第お知らせします
募集人員
対象職種
150 名程度
がん医療に係わる 医師、正看護師、理学療法士、作業療法士、
あん摩マッサージ指圧師でそれぞれの資格取得後2年以上の方
※保険診療推進の観点から保険医療機関に勤務している方び医師の受講を優先いたします
受 講 料 49,500円/名(税込)(4日間研修+修了テスト含む)
※お振込み後の返金は行っておりません
申込期間 2020年12月14日(月)~12月24日(木) (先着順ではありません)
申込締切後  お申込後の日程(予定)
・1月中旬 お振込み受付開始  振込期限:1月末頃
・2月下旬~3月上旬 Step1テキスト発送
・3月下旬~4月上旬 Step2テキスト発送
・6月上旬 修了証発送
注意事項 ※オンライン研修ですので、受講時のネット環境等は予めご確認の上、お申込ください。
※お申込後にメールアドレスの変更はできません。変更予定のないメールアドレスでお申込ください。
※お申込後に住所を変更した場合は必ず事務局までご連絡ください。

 

2020年度 第1回 新リンパ浮腫プログラム紹介

 Step1 リンパ浮腫の基礎の理解
 Step1-1日目 リンパ浮腫の基礎を学び、その成因について知る
講義内容  ※変更の可能性があります
Step1
3月13日(土)
1  がんリハビリテ-ションにおけるリンパ浮腫診療の位置づけ
2  リンパ浮腫総論
3  リンパ浮腫の基礎知識 その1 解剖
4  リンパ浮腫の基礎知識 その2 生理
5  診療の流れ
6  複合的治療の実際 ①
7-1  リンパ浮腫の診断
 Step1-2日目 リンパ浮腫に関わる疾患と各科の特徴を把握し、治療方法を理解する
Step1
3月14日(日)
 7-2   リンパ浮腫の診断-症例から学ぶ-(Zoomウェビナー)
8  領域別の基礎知識 その1 乳がん
9  領域別の基礎知識 その2 婦人科がん
10  領域別の基礎知識 その3 原発性リンパ浮腫
11  領域別の基礎知識 その4 外科的治療
12  領域別の基礎知識 その5 皮膚科領域のがん
13  領域別の基礎知識 その6 泌尿器、下部消化器、頭頸部がん領域の浮腫
14  チーム医療とクリニカルパスの理解
15  複合的治療の進め方
16  複合的治療の実際 ②
 Step2 疾患の特徴を理解し、患者の状態を評価し、適切な治療や患者指導を行うのに
必要な知識を習得する
 Step2-1日目 リンパ浮腫の治療の実際を掌握できる
Step2
4月17日(土)
1  リンパ浮腫指導
2
3  皮膚の感染症と皮膚障害
4  圧迫療法(弾性着衣、弾性包帯)、用手的リンパドレナージ
5  圧迫下の運動療法
6  補助具を使用した弾性着衣の着脱
 Step2-2日目 患者の状態を理解し、患者指導や治療ができる
Step2
4月18日(日)
7  リンパ浮腫診療(指導&複合的治療)のケーススタディ①
(Zoomウェビナー)
8  リンパ浮腫治療における精神・心理的な対応
9  緩和主体時期における浮腫のマネジメントとそのケア
10  複合的治療のケーススタディ②
11  EBMと診療ガイドライン

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2020年度 新リンパ浮腫研修 年間予定

研修名 対象 日程 会場 募集人数 募集期間 費用
2020年度 第1回
新リンパ浮腫研修
がん医療に係わる
医師
看護師
理学療法士
作業療法士
あん摩マッサージ指圧師
<Step1>
2021年3月13日(土)14日(日)
オンライン研修 150名程度 募集締め切りました 49,500円
(税込)
(講習4日間+
修了テスト代含む)
<Step2>
2021年4月17日(土)18日(日)
 <修了テスト>
2021年5月15日(日)

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リンパ浮腫研修 運営委員のご紹介

2021年4月現在  (団体名五十音順)

団体名 氏名 所属
運営委員長 辻 哲也 慶應義塾大学医学部 リハビリテーション医学教室
一般社団法人
日本がん看護学会
熊谷 靖代 野村訪問看護ステーション
増島 麻里子 千葉大学看護学研究院 高度実践看護学講座
特定非営利活動法人
日本緩和医療学会
奥 朋子 訪問看護ステーションフレンド
田尻 寿子 静岡県立静岡がんセンター リハビリテーション科
一般社団法人
日本形成外科学会
木股 敬裕 岡山大学大学院 医歯薬学総合研究科 形成外科
前川 二郎 横浜市立大学医学部 形成外科学
一般社団法人
日本作業療法士協会
高島 千敬 広島都市学園大学健康科学部
リハビリテーション学科
吉澤 いづみ 東京慈恵会医科大学附属病院
リハビリテーション科
日本静脈学会 岩田 博英 いわた血管外科クリニック
小川 佳宏 医療法人 リムズ徳島クリニック
一般社団法人
日本乳癌学会
菰池 佳史 近畿大学医学部 外科学教室
藤本 浩司 千葉大学医学部附属病院 乳腺甲状腺外科
公益社団法人
日本婦人科腫瘍学会
宇津木 久仁子 公益財団法人 がん研有明病院
健診センター検診部・リンパケア室・婦人科
小林 範子 北海道大学病院 婦人科
公益社団法人
日本理学療法士協会
高倉 保幸 埼玉医科大学保健医療学部 理学療法学科
山本 優一 公益財団法人仁泉会 北福島医療センター
リハビリテーション科
公益社団法人
日本リハビリテーション医学会
近藤 国嗣 医療法人社団保健会
東京湾岸リハビリテーション病院
杉原 進介 独立行政法人国立病院機構 四国がんセンター
骨軟部腫瘍・整形外科・リハビリテーション科
日本リンパ学会 北村 薫 医療法人 貝塚病院 乳腺外科・リンパ浮腫外来
佐々木 寛 医療法人沖縄徳洲会 千葉徳洲会病院 婦人科
一般社団法人
日本リンパ浮腫学会
小川 佳成 大阪市立総合医療センター 乳腺外科
小口 秀紀 トヨタ記念病院 産婦人科
一般社団法人
日本リンパ浮腫治療学会
重松 邦広 国際医療福祉大学三田病院 血管外科
保田 知生 独立行政法人地域医療機能推進機構
星ヶ丘医療センター 血管外科

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リンパ浮腫研修運営員会 委員会代表から

「リンパ浮腫研修運営委員会の目指すもの」

リンパ浮腫とはリンパ管やリンパ節の先天性の発育不全、または二次性の圧迫、狭窄、閉塞などによって、リンパ流の阻害と減少のために生じた浮腫のことです。がん治療後の続発性リンパ浮腫は、全リンパ浮腫患者の約80~90%を占めています。原因となる疾患は、乳がん、子宮がんが多いため、患者の90%以上は女性です。術後に発症するリンパ浮腫の発症率は、わが国では乳がん術後で約10%、子宮がん術後で約25%と推測されており、年間1万人前後がリンパ浮腫に罹患すると推定されています。

本疾患は医療者側の認識不足もあり、適切な治療がなされず放置されると徐々に進行することが多く、浮腫の悪化で仕事や家事に支障が出たり、醜い手足を隠して生活しなければならないといった苦痛など、QOLを低下させる切実な問題です。しかし、リンパ浮腫の病態を十分に理解して発症早期から適切な生活指導・治療を行えば、それ以上の悪化を防止することができます。たとえ進行例であっても浮腫を改善させることは可能です。最近では患者会が中心になって研究会なども開催され、インターネット、TV、新聞などのメディアで取り上げられ、リンパ浮腫治療のための患者向けの解説書もいくつか出版されるようになっていますが、我が国で現在、リンパ浮腫に対して積極的に治療を行っている医療機関は全国でもごくわずかです。

リンパ浮腫の治療を行うためには、リンパ浮腫の病態生理や診断方法、治療法に関する理解、リンパドレナージやバンデージ法の手技、治療効果の判定方法、実際の外来運営方法等、職種や立場に応じた様々な知識や技能が必要ですが、専門的にリンパ浮腫に関する研修を行っている医療機関はごく限定されています。当委員会は、リンパ浮腫の専門の方々に集まっていただき検討を重ね、リンパ浮腫に対する取り組みの標準化、研修のカリキュラムの作成、研修の実施を目指しています。

リンパ浮腫研修運営委員会代表
慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室  辻 哲也

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リンパ浮腫研修体制、資格制度に対するワーキンググループの決定事項

★平成23年10月に「リンパ浮腫セルフケア指導者のための研修教育要綱」をまとめました。
こちらから⇒関連資料ダウンロード

★平成23年6月に「専門的リンパ浮腫研修に関する教育要綱」をまとめました。

★平成28年2月に一部改訂をしました。
こちらから⇒関連資料ダウンロード

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リンパ浮腫研修運営委員会による合意事項

委員会では、リンパ浮腫の予防や治療における重要事項および用語に関して統一が必要と考え、別紙合意事項を作成いたしました。わが国の標準的なリンパ浮腫治療を確立するためにはこれらの認識を共有することが重要と考えています。

初版 2010年10月
改定 2011年 6月
改定 2020年 3月

厚生労働省委託事業がんのリハビリテーション研修(2007年度~2012年度)
厚生労働省後援事業がんのリハビリテーション研修(2013年度~)
リンパ浮腫研修運営委員会


1)リンパ浮腫の予防におけるリンパドレナージ、弾性ストッキング・スリーブの扱い
現在のところ「リンパドレナージと弾性ストッキング・スリーブなどの圧迫療法が予防に有用」というエビデンスはない。
乳がんや子宮がんなど婦人科がんの手術後にリンパ浮腫の予防に必要だからという理由で、リンパドレナージや弾性ストッキング・スリーブをすべての患者に指導し、施行を義務付けている施設がある。しかし、強制されている患者には大きな苦痛となるためこれはおこなうべきではない。

2)リンパ浮腫治療における日常生活指導の重要性
従来、リンパ浮腫治療には「複合的理学療法」が有用とされてきたが、これのみでは不十分であり、長時間の立ち仕事を避ける、時に患肢を挙上するなどの日常生活指導を加えることが重要である。したがって、「複合的理学療法」に日常生活指導を加えた「複合的治療」(または「複合的理学療法を中心とする保存的治療」)がリンパ浮腫に対する標準的治療である。

3)リンパ浮腫治療におけるシンプルリンパドレナージの扱い
通院治療が主体であり、用手的リンパドレナージを実施できる医療施設が少ない日本では、患者が自ら実施するシンプルリンパドレナージ(=セルフリンパドレナージ)や家族・介助者が実施するシンプルリンパドレナージが一般的に行われているのが現状である。しかし、その効果についてはエビデンスが不十分であり、意義、どのような患者・病態に必要か、などの適応や具体的内容、禁忌などを今後確立していく必要がある。

4)リンパ浮腫治療における薬物療法
現時点ではリンパ浮腫単独に対する効果的な薬剤はない。進行再発期と緩和医療期では全身浮腫に対して、その病態に応じて種々の薬剤を使用する。

5)用語の統一
本研修委員会においてリンパ浮腫治療に関する用語を統一した(これまで用いられてきた単語に併記も可)。

一般的に用いられている用語 統一した用語
複合的理学療法、複合的治療、CDT,CDP,CPT 複合的治療 または 複合的理学療法を中心とする保存的治療
※正確には「複合的理学療法」と同一の概念ではない
(上記2参照)
徒手リンパドレナージ、リンパ誘導マッサージ、マニュアルリンパドレナージ、MLD、DLM 用手的リンパドレナージ(MLDの和訳)
セルフマッサージ、セルフリンパドレナージ、セルフドレナージ セルフリンパドレナージ
シンプルリンパドレナージ シンプルリンパドレナージ(SLDの和訳)
圧迫療法、圧迫 圧迫療法
弾性着衣、圧迫着衣 弾性着衣
バンテージ、弾性包帯 弾性包帯
バンテージ療法、リンパバンテージ、バンテージ、bandaging 多層包帯法(MLLBの和訳)、包帯法
圧迫下での運動、リンパエキササイズ 圧迫下での運動
間欠的空気圧迫ポンプ、空気波動マッサージ器 間欠的空気圧迫装置
間欠的空気圧迫療法、IPC 間欠的空気圧迫法(IPCの和訳)
麦穂帯、8(の)字帯、8の字巻き、タケノコ巻き 8の字帯(麦穂帯)

付加:「マッサージ」という用語は患者に誤解を招きやすいので、「ドレナージ」と表現する

6)国際リンパ学会(ISL)による病期分類(和訳)

国際リンパ学会による病期分類
(2016 Consensus Document of the International Society of Lymphology の和訳)
0期(もしくはⅠa期*)
リンパ輸送の障害や組織液比率の微妙な変化、自覚症状の変化にもかかわらず、腫脹がまだ明らかでない潜在性または無症状の状態である。
Ⅰ期
タンパク質の含有量が(静脈性浮腫などと比べて)、相対的に多い液体の早期の蓄積がみられ、患肢を挙上することで軽減する。圧痕が生じることがある。様々なタイプの増殖性細胞の増加がみられることもある。
Ⅱ期
患肢の挙上のみでは組織の腫脹が軽減することはほとんどなく、圧痕が明らかな状態を示す。
Ⅱ期後期
過剰な皮下脂肪と線維化が生じるため、患肢に圧痕がみられなくなることがある。
Ⅲ期
圧痕がなくなったリンパうっ滞性象皮症やアカントーシス(表皮肥厚)のような栄養性皮膚障害、皮膚の性質や厚さの変化、さらには脂肪沈着と線維化、疣贅状過形成が明らかになる。

*:日本では0期が一般的に使用されている。

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