ボランティアの育成

模擬患者(Simulated Patient:SP)とは、医療面接の実習などで、医療者(学生)に症状を話したり、質問に答えたりする患者役をつとめる人のことをいいます。

模擬患者養成研修講座

 日本では、長い間、医師の国家試験は筆記試験に限られ、臨床能力をテストする出題に欠けていることが問題となっており、ようやく1990年代に入り医療コミュニケーションや医療面接の教育の拡充が行われるようになりました。それらに伴い体験学習に患者役として参加する模擬患者が少しずつ普及してきています。
 当財団では、1996年よりSPの養成に着手しました。2005年度より患者ときちんと話をして、丁寧に診察できる医師や歯科医師を育てるために全国108の医学部,歯学部のある大学4年生を対象に本格的に共通試験(OSCE)が行われることとなり,にわかに模擬患者の養成が盛んになりました。当センターのSPボランティアも養成が増え2004年度よりSPボランティア養成講座を開催し、一般に広くSP理解とボランティアを募集しております。


    

   
 
 

模擬患者ボランティア養成講座


開催日時 @2015年11月27日(金)10:30〜15:00
A2015年12月5日(金)10:30〜15:00
開催場所 教育サービスセンター内(砂防会館5階)
テーマ 模擬患者ボランティア養成入門講座
プログラム LPCと模擬患者について基本的な理解
「模擬患者ボランティアのQ&A」
福井 みどり
LPC模擬患者ボランティアコーディネーター
看護教育における模擬患者の役割 伊藤まゆみ
共立女子大学看護学部教授
 LPC模擬患者ボランティア活動の紹介他 LPC・SPボランティア
 模擬患者ボランティアの体験学習T LPC・SPボランティア
医学教育における模擬患者の役割 原田 芳巳
東京医科大学医学部医学科
模擬患者ボランティアの体験学習U
LPC模擬患者ボランティアになるために
LPC・SPボランティア

開催日時 @2014年10月17日(金)10:30〜15:00
A2014年11月7日(金)10:30〜15:00
開催場所 教育サービスセンター内(砂防会館5階)
テーマ 模擬患者ボランティア養成入門講座
プログラム LPCと模擬患者についての基本的な理解「模擬患者ボランティアQ&A」 福井 みどり
LPC模擬患者ボランティア活動の紹介ほか LPC・SPボランティア
模擬患者ボランティアの体験学習 LPC・SPボランティア
LPC模擬患者ボランティア 福井 みどり

開催日時 @2013年5月24日(金)10:00〜16:00
A2013年5月31日(金)13:00〜16:00
開催場所 教育サービスセンター内(砂防会館5階)
講師 荒添 美紀
(東京工科大学医療保健学部看護学科准教授)
原田 芳巳
(東京医科大学病院総合診療科講師)
福井 みどり
(財)ライフ・プランニング・センター臨床ファミリー相談室カウンセラー,看護師) ほか
テーマ 模擬患者ボランティア養成入門講座
プログラム 模擬患者についての基本的な理解 福井 みどり
ボランティア活動Q&A LPC・SPボランティア
看護教育における模擬患者の役割 荒添 美紀
医学教育における模擬患者の役割 原田 芳巳
模擬患者ボランティアの体験学習 LPC・SPボランティア
LPC模擬患者ボランティアになるために 福井 みどり

開催日時 @2010年2月12日(金)10:00〜15:40
A2010年2月19日(金)13:30〜16:30
開催場所 教育サービスセンター内(砂防会館5階)
講師 大滝 純司
(東京医科大学病院教授,医師)
阿部 幸恵
(東京医科大学病院卒後臨床研修センター)
日野原 重明
(財)ライフ・プランニング・センター理事長)
福井 みどり
(財)ライフ・プランニング・センター臨床ファミリー相談室カウンセラー,看護師) ほか
テーマ 模擬患者ボランティア養成入門講座
プログラム 模擬患者についての基本的な理解 福井 みどり
ボランティア活動Q&A LPC・SPボランティア
模擬患者ボランティア養成講座開講によせて 日野原 重明
医学従事者と模擬患者 大滝 純司
実際の活動について ビデオと座談会 LPC・SPボランティア
医学部臨床実習における模擬患者活動のデモンストレーション2例 LPC・SPボランティア
模擬患者の体験学習 LPC・SPボランティア
開催日時 @2008年2月27日(水)10:30〜15:30
A2008年3月5日(水)13:30〜16:00
B2008年3月14日(金)13:30〜15:30
C2008年3月21日(金)13:30〜16:00
開催場所 教育サービスセンター内(砂防会館5階)
講師 大滝 純司
(東京医科大学病院教授,医師)
城戸 滋里
(北里大学看護学部助教授)
阿部 幸恵
(東京医科大学病院卒後臨床研修センター)
福井 みどり
(財)ライフ・プランニング・センター臨床ファミリー相談室カウンセラー,看護師) ほか
プログラム ライフ・プランニング・センターの事業と活動について 平野 真澄
ライフ・プランニング・センターのボランティア活動 北川 輝子
ボランティア活動Q&A 志村 靖雄
模擬患者ボランティアについて 福井 みどり
看護教育におけるSPの役割 城戸 滋里
医学教育におけるSPの役割 大滝 純司
ライフ・プランニング・センターの模擬患者ボランティアの活動の紹介 LPC・SPボランティア
LPC SPボランティアになって LPC・SPボランティア
模擬患者としてのフィードバックについて 阿部 幸恵
SPの体験学習(5例) LPC・SPボランティア

研究大会

第6回 全国模擬患者学研究大会

開催日時 2014年12月13日(土)10:00〜16:00
開催場所 聖路加国際大学アリス・セント・ジョン・メモリアルホール
(東京都中央区明石町10-1)
プログラム ご挨拶:
講師:日野原重明
ライフ・プランニング・センター理事長,聖路加国際大学名誉理事長
報告:模擬患者の活用
報告T
「医学部5年次における模擬患者を使った臨床実習」
原田 芳巳
東京医科大学総合診療医学分野/医学教育学分野
報告U
「成人看護学技術演習における模擬患者の活用」
 ―初回インスリン導入の糖尿病患者への関わり−
大井 千鶴
武蔵野大学看護学部
報告V
「看護過程論における模擬患者の活用−片麻痺患者へのケア−」
齋藤 秀子
相模原看護専門学校
講演W
「看護学科と医学科の共修授業−倫理演習における模擬患者の活用−」
菊池麻由美・村田洋章
東京慈恵会医科大学医学部看護学科
 講演X
「さまざまな模擬患者の活動」
石原 恵子
一般財団法人ライフ・プランニング・センター模擬患者ボランティア
 ワークショップT
共感力を育てるロールプレイのありかた@
ファシリテーター:尾藤 誠司
          国立病院機構東京医療センター臨床研修科
講演T
 これからの医療コミュニケーション
 −共感的対応ではなく共感を−
尾藤 誠司
国立病院機構東京医療センター臨床研修科
 ワークショップU
 共感力を育てるロールプレイのありかたA
ファシリテーター:尾藤 誠司
          国立病院機構東京医療センター臨床研修科
講演U
 「価値と関係性に基づく医療」における医療コミュニケーションのありかた
尾藤 誠司
国立病院機構東京医療センター臨床研修科

第5回 全国模擬患者学研究大会

開催日時 2013年1月19日(土)10:00〜16:00
開催場所 剛堂会館 明治薬科大学・紀尾井町サテライト・ラーニングセンター
(東京都千代田区紀尾井町3-27)
プログラム ご挨拶:
講師:日野原重明
ライフ・プランニング・センター理事長,聖路加国際病院理事長
講演T
「新しい医学教育の流れ―コンピテンス基盤型教育」
泉 美貴
東京医科大学医学教育学講座 教授
報告T
「LPCにおけるSPの活動と研修について」
石原 恵子
LPC模擬患者ボランティア
報告U
「6年生薬剤師誕生と模擬患者」
岸本 成史
帝京大学薬学部 教授
ワークショップ
「シミュレーターとしてのSP活用法」
―看護学部におけるSPの活用法―
城戸 滋里
北里大学看護学部基礎看護学 教授
中山 栄純
北里大学看護学部基礎看護学 准教授
講演U
「イリノイ大学SPトレーニングから始まった
           千葉大学の対話型フィードバック」
朝比奈 真由美
千葉大学医学部附属病院 総合医療教育研修センター 講師
千葉大学医学部 医学教育研究室 副室長
クリニカル・スキルズ・センター 副センター長

第4回 全国模擬患者学研究大会

開催日時 2010年12月11日(土)9:45〜16:30
開催場所 女性と仕事の未来館ホール4階(東京都港区)
プログラム 基調講演
「医療従事者教育と模擬患者」
講師:日野原重明(ライフ・プランニング・センター理事長,聖路加国際病院理事長)
活動報告
@「ライフ・プランニング・センターの模擬患者の活動」今井肥子(LPC模擬患者ボランティア)
A「基礎看護で模擬患者参加の演習を通じて学生が学ぶこと」城戸滋里(北里大学看護学部基礎看護学教授)
B「専門看護師教育に模擬患者を導入して」本田芳香(自治医科大学大学院看護学研究科教授)
C「薬学部教育に模擬患者を導入して何が変わったか」井上みち子(東京薬科大学薬学実務実習教育センター准教授)
特別報告1
「模擬患者の社会的貢献の場としての災害ボランティア」
岡野谷純(災害模擬患者研究会)
ワークショップ
「模擬患者、ファシリテータそれぞれの役割」
阿部幸恵(東京医科大学病院卒後臨床研修センター専任管理者)
大滝純司(東京医科大学総合診療科教授)
特別報告2
「糖尿病劇場における模擬患者」
朝比奈崇介(日本糖尿病学会認定専門医)
特別講演
「医療従事者教育とシミレーション教育への展望」大滝純司(東京医科大学総合診療科教授)

第3回 全国模擬患者学研究大会

開催日時 2008年12月13日(土)10:00〜16:30
開催場所 女性と仕事の未来館(東京都港区)
プログラム 特別講演
「模擬患者を活用した医療従事者教育の歴史」
講師:日野原重明(ライフ・プランニング・センター理事長,聖路加国際病院理事長)
活動報告
@「ライフ・プランニング・センター模擬患者ボランティアの養成について」松野英夫(LPC模擬患者ボランティア)
A「病院における模擬患者を用いた研修について」小西千代子(川崎医療生協模擬患者グループ)
B「歯学教育における模擬患者の活用」町野守(明海大学歯学部教授)
C「作業療法,理学療法における模擬患者の活用」井上薫(首都大学東京健康福祉部作業療法学科准教授)
講演
「看護教育における模擬患者の活用と問題点」
屋宜譜美子(元横浜市立大学医学部看護学科教授)
ワークショップ
「ファシリテータの役割と模擬患者のフィードバックについて」
大滝純司(東京医科大学総合診療科教授)
阿部幸恵(東京医科大学病院卒後臨床研修センター助教)
講演
「医学教育における模擬患者の活用の問題点と今後の方向性」大滝純司(東京医科大学総合診療科教授)
内容は・・・
屋宜先生の講演「看護教育における模擬患者の活用と問題点」では、SP導入に利点として,説明能力,判断過程,臨機応変さなどにおいて効果的な教育がなされていることを紹介し,「学生が患者役を演じる学習演習とは異なり,実践に近い臨場感をともなって看護技術を学ぶことができる」こと,課題としては,模擬内容の条件設定,標準化,トレーニングを受けたSPの獲得などを挙げられました。
大滝先生の講演「医学教育における模擬患者の活用の問題点と今後の方向性」では,大学医学部にOSCEを導入した後のさまざまな評価を報告された後,SPの役割として,@訓練や評価の教育資源,A患者の視点から示唆を提供,B医学教育における第三者,C医学教育を支援し期待する市民,D医療・医学と社会をつなぐことがあげられました。さらに模擬患者としての課題は,@演技の標準化,A身体診察への対応,Bフィードバック能力の向上,C評価方法としての信頼性,D需要拡大への対応を指摘されました。
活動報告では,SPは「自らが学ぶ」こと,SPとしてのプロ意識の習得と仲間意識の醸成が大切であること,守秘義務を遵守すること,また,SPの役割は,医療批判に陥ることなく,医療者とともに「よりよい医療」を築く共働者であることが基本であることをアドバイスいただきました。歯学教育では,「医療面接」においてSPを活用しており,SPは予備知識を捨てて,あくまでも患者になりきり,患者として素直な感情を学生にフィードバックして欲しいと話されました。作業療法・医学療法の分野では,さまざまな環境をバックに持つ患者とのコミュニケーション能力の開発のためにSPが活用されています。学生の長期に渡る成長を視野に入れ,作業療法士となった後までの支援を,SPと協働して構築していきたいと話されました。

全国模擬患者研究大会合同企画
「臨床能力を高めるための模擬患者の活用」
−PBL教育におけるその展開−

開催日時 2005年8月6日(土)9:00〜18:00
2005年8月7日(日)9:00〜17:00
開催場所 聖路加看護大学ホール(東京都中央区)
海外講師 Dr.Andrea Bauman,Rn.Phd
(マックマスター大学保健科学部看護学科部長)
Dr.Mabel Hunsberger,Rn.Phd
(マックマスター大学保健科学部看護学科助教授)
Laurie Kennedy(Standardized Patient)
国内講師 日野原重明(ライフ・プランニング・センター理事長,聖路加国際病院理事長)
吉井文均(東海大学医学部神経内科教授)
山本利江(千葉大学看護基礎看護学教育研究分野助教授)
道場信孝(ライフ・プランニング・センター最高顧問,帝京平成大学専門学校校長)
藤崎和彦(岐阜大学医学部医学教育開発研究センター)
内容は・・・
 ●マックマスター大学におけるSPの活用についてのプレゼンテーシション
  @医学・看護教育におけるSP活用の実際
  A特殊患者を演じるSPの養成と活用
  BSPをPBL(問題志向型学習)評価に用いる場合
  CSPをコミュニケーション学習評価に用いる場合
  DSP・学習者・教師の役割
 ●SPによるデモンストレーション
  マックマスター大学における実際のSPを用いたPBLに基づいた授業の再現
 ●日本の現状
 ●ワークショップ「シナリオづくり」